放射線生物学は、物理学・生物学・医学・工学などの多分野にわたる学問であるが、簡潔かつ体系的に解説した専門書はあまり例を見ない。
本書は放射線の原理に始まり、DNAから個体レベルまでの生物への影響、放射線を利用した治療法、生活の中の放射線から防護の知識まで、要点を整理しコンパクトにまとめた。
特に臨床・法規については獣医療における特徴も解説し、2009年の獣医療法改正による高度放射線治療にも対応。
100点を超える図表で基礎から臨床までをわかりやすく、獣医系大学生のみならず、放射線の基礎を学ぶ人に最適の教科書。
◆主要目次◆
序章 放射線研究の歴史
第1章 放射線の基本的性質
1.放射線とは
2.放射線と物質との相互作用
第2章 放射線の単位と測定法
1.放射線の単位
2.放射線の測定法
3.線量統計
第3章 放射線の生物作用
1.放射線の化学作用
2.放射線による細胞死と細胞の修復
3.放射線によって誘導される細胞応答ならびにDNA損傷修復
4.生体に対する放射線の影響
第4章 放射線治療の基礎
1.腫瘍放射線生物学
2.放射線治療
第5章 放射線診断装置
1.X線撮影装置
2.コンピュータ断層撮影(CT)装置
3.磁気共鳴断層撮影(MRI)装置
4.核医学診断装置
第6章 放射線の利用と環境放射線
1.放射性同位元素および放射線の産業分野への応用
2.環境放射線
第7章 放射線防護と関連法規
1.放射線防護
2.関連法規
附 獣医療法施行規則
★『放射線生物学〈第二版〉』訂正のお知らせ
内容に誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします。
下の正誤表をご覧下さい。
正誤表