編集委員長 河村和弘(順天堂大学大学院医学研究科)
2022年春から保険適用となった生殖補助医療(ART)。胚培養に関する基礎からアップデートされた臨床上の知識まで、①変わらぬヒト生命の真実(基礎領域)、②日々変化する不妊症治療の臨床的側面(臨床領域および生命,医療倫理など)の大きく2項目に分け、その最新情報をまとめた。「生殖補助医療胚培養士」をめざす方にとって必携の書。
★『生殖補助医療(ART)―胚培養の理論と実際― 改訂版』訂正のお知らせ
内容に誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします。
内容につきましては、下記の正誤表をご覧ください。
正誤表
【主要目次】
Ⅰ 生殖補助医療の流れ
1 生殖補助医療の歴史的展開
2 わが国における生殖補助医療の現状
3 女性不妊と生殖補助医療
4 男性不妊と生殖補助医療
5 生殖補助医療と生命倫理
Ⅱ 生殖系列細胞
1 生物における生殖戦略
2 生殖腺の性分化のメカニズム
3 生殖系列細胞のプログラム
Ⅲ 卵子・精子
1 卵子の形成と成熟
2 卵子の成熟と排卵のメカニズム
3 未成熟卵子の体外成熟法
4 精子の成熟機構と培養法
5 ヒト卵子の成熟と排卵のメカニズム
6 ヒト未成熟卵子の体外成熟法の実際
7 ヒト精子の形成と成熟
Ⅳ 受精
1 受精のメカニズムとプロセス
2 透明帯の構造と機能
3 細胞骨格系の役割
4 受精と免疫
Ⅴ 胚発生と着床
1 初期胚の発生
2 初期胚の代謝
3 初期胚の染色体異常
4 ヒト胚の初期発生
5 ヒト初期胚の発生形態と評価
6 着床のメカニズム
Ⅵ ヒト体外受精の実際
1 排卵のメカニズムと調節排卵誘発法
2 採卵法の実際
3 黄体補充療法
4 胚移植の実際
Ⅶ 培養室業務の実際
1 培養室のマネージメント
2 培養液の基礎理論
3 培養液の現状
4 精液調整法
5 精巣内精子回収法
6 体外受精法
7 顕微授精法
8 ヒト胚の培養法と評価
9 孵化促進法
Ⅷ 生殖細胞の保存
1 凍結理論
2 卵子・初期胚の凍結保存法
3 精子の凍結保存法
4 ヒト生殖腺の凍結保存法
Ⅸ 生殖補助医療の安全性
1 出生前診断
2 初期胚の生検と遺伝子診断法
3 ART とエピジェネシス
4 ART 出生児の予後
Ⅹ 研究倫理
1 動物を対象とする医科学研究に関する倫理
2 人を対象とする医科学研究に関する倫理