ド・レペは初めてろうあ者に接して以後,手話をもとにした新しい独自の言語の確立に務めるとともに,ろうあ者に対する社会的偏見と闘い続けた。この遺志は,フランス革命政府によって引き継がれていく。本書は「ろうあ者のための無償の教師」ド・レペの生涯とその時代の物語である。
■主要目次■
序-1712~89/生徒たちは国家が引き取る/誕生/レペ家の人々/ヴェルサイユの思い出/ジャンセニズムとの出会い/助祭パリスの死/赤いミサ/田舎の教会で/血を流してでも/パリでの生活/ムーラン街の日々/最初の本/運命の出会い/治療よりも教育を/無名の兄弟/ろうあ学校の誕生/もう1人のろうあ教師/公開授業/教え子たち/ソラール訴訟/オーストリア皇帝の来訪/心の学習/批判と賞賛/死/葬儀/もう一つのクリスマス/学校の公立化を求めて/追悼ミサ/新しい時代に向けて
【関連図書】
『歴史の中のろうあ者』