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　107名の研究者,教育者によって全面改訂された獣医伝染病学教科書の第五版。
初版以来,「伝染病学」は微生物学,免疫学,疫学,病理学などの基礎科学を包含する広い応用科学であるとの立場から,病原体の性状,感染環・伝播様式などの生態学的特性,環境要因,混合感染に関与する病原微生物の相互作用を明らかにし,さらに病原体の体内侵入後の増殖部位や排泄経路についても詳述している。
四版後の4年間の獣医伝染病学を巡る大きな動きは,エマージング病への関心の高まりと,それを反映して関連法規が大幅に改正されたことであろう。第五版は,多様化する感染症やそれに伴う法規の改正に焦点を当て,いくつかの疾病を追加し,新法規の要点を追加解説してある。臨床獣医師,研究者,学生にとって必携の書である。

■主要目次■
感染症の発病機序/感染症の疫学/感染症の診断/感染症の予防と防疫/感染症の治療
牛:口蹄疫など79症/めん羊,山羊:羊痘など31症/馬:馬伝染性貧血など32症/豚:豚コレラなど58症/犬・猫:狂犬病など53症/ミンク:アリューシャン病など5症/家きん:ニューカッスル病など52症/小鳥:オウムのヘルペスウイルス症など19症/ミツバチ:腐蛆病など6症/猿類:Bウイルス感染症など6症/げっ歯類:センダイウイルス症など33症/水生哺乳動物:サンミゲルアシカウイルス病など9症/水生爬虫類:灰色斑病など8症/魚類:伝染性膵臓壊死症など52症/水生甲殻類:バキュロウイルス症など11症/水生軟体動物:タコのウイルス病など5症/動物園動物/動物用生物学的製剤,各種診断液類,関連法規